第61回日本コンタクトレンズ学会 2018 年 10 月 25 日 (木) 鳥井

CLとアレルギー

CL自体がアレルギーを起こすことはない。

CLの沈着した脂質、タンパク質、ムチンや環境由来の汚れが瞼結膜と接触しアレルギー反応を誘発する

新しいレンズを装着するとまずタンパク質汚れが付着しその後、スギ花粉抗原が付着する。電気的付着したタンパク質はMPSでこすっても除去できない。

1DAY CLを勧める。

 

CL装用時の眼不快感  (CLD)

装用時のみで非装用時は症状消失

乾燥感が一番多く時間がたつにつれ増加する。

CLDはCL(素材、フィッテング、ケア)と環境(煙、クーラー)の問題。

CLに付着する汚れが装用時の不快感になる。こすり洗いにより改善効果あり。タンパク質汚れは摩擦や親水性を悪くさせるのでMPSの適切なこすり洗いはタンパク質を除去しCL物質を改善させるのでCLDの軽減に有用である。

 

 微生物の除去、感染症予防、タンパク質汚れによる不快感

こすり洗いは秒数、時間ではなくしっかりとこする事。

不適切な使用・表面の傷・ケースの乾燥できていない事により細菌存在・CLケースに菌が付着しバイオフィルムを作る。バイオフィルム=感染症

緑濃菌は酸素透過性が低いほど増える。

CLのケースは洗浄もだが乾燥も大事。不適切な使用で表面の傷、乾燥できていないケースで細菌存在しケケース付着しバイオフィルムを作る。

ケースの洗浄・乾燥を多くお話しされていたのでハンドリングチェック項目は今ので正しいと確認できた。

 

SCLの内面と角膜で生じる角膜上皮障害

(エッジとの摩擦、フィッテング、涙液)

装着液使用すると潤いを満たし上皮障害軽減する。

他メーカーではサークルレンズの乱視用と遠近の紹介されていた。年齢問わずサークルレンズの方が増えているよう。(AIRE)